第二章 ギターとの出会い
自分でも曲を作って歌いたい、そう思い始めて早1年が過ぎた。
小6になった俺は、大阪にいる従姉がギターを弾いているのに気づいた。
普段は馬鹿な事を言って笑わせる従姉がとてもかっこよく見えた。
そうだ。ギターがあった、と俺はすぐに思った。
すぐさま従姉にギターを借りてみた。従姉からコードも教えてもらった。
とはいえ、大阪は自分の家ではないので居られる期間は限られている。
結局、ほとんど弾けないまま大阪からは帰ってきてしまった。
でも、ギターが弾きたい。父に相談したら、昔使っていたというアコースティックギターを貰った。
凄い年代物だった。でも弾けるなら・・・という気持ちで貰った。
本だけで、ギターを引き続けた。ほぼ、独学だった。
コード一つ弾けるようになるまで何日もかかったこともあった。
ずっと弾き続けて指が真っ赤になって痛みが取れないことも沢山あった。
それでも、一生懸命勉強して、数ヶ月で何曲か弾けるようになった。
ミスチル、スピッツ、aikoなどの曲を毎日引き語っていた。
他の人の曲を歌うのに満足したら、やっぱり自分で曲を作ってみたかった。
いわゆる、自作自演の歌手をやってみたかった。
書く事が好きだった俺。詞はスラスラ書けた。
でも、曲だ。自分で曲作るなんてもちろん初めてだった。
小さい頃に鼻歌で作っていたのを思い出した。
そうやって作ったのが、「君と僕」という曲だった。
初めて自分で作った曲を聴いた時、何だか感動した。
普段は聞いてばっかりだった自分が、音楽を作ったんだから。
そうやって、自分はどんどん曲を作っていったのだ。
2005.09.04
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